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修繕関係 : 建物調査・診断はどのように行うのか
投稿者 : kishimoto 投稿日時: 2010-09-17 23:24:30 (1204 ヒット)

 
Q:私たちのマンションでは、来年には外壁修繕が実施される予定になっており、その為か、近頃「管理組合ニュース」で「診断」という言葉をよく目にするようになりましたが、どんなことをするのでしょうか。
 
A:診断は、「調査診断」とか「建物診断」とかあるいは「劣化診断」などとまちまちな呼び方がされていますが、近頃では大規模修繕の前段階として実施されるのが通例化して来ています。
 まず、人間の場合で健康管理上から病気の予防、早期発見を目的として職場などで行われる「定期健康診断」に相当するもので、「点検」と呼ばれるものがあります。
 この点検は、日常的に行われる日常点検と、ある周期を決めて定期的に行われる定期点検に大別されますし、マンションについては「特殊建物の定期報告」として建築基準法や消防法、水道法などの法律によって有資格者による点検結果の報告が義務付られている項目もあります。
 

 要は、点検とは継続的に建物への目配りをすることによって異常や変化をいち早くキャッチし、適切な対応をするためへの足掛りだといえましょう。
外壁について見れば、(1)汚れ、変色の程度は、(2)ひび割れの有無、大きさは、(3)欠損(欠けて落ちた所)はないか等について変化を観察し、その変化がある量を超えた時には、その程度によってより専門的な「診断」や緊急対応としての修繕を施すなどの対応をします。
 次に「診断」ですが、医師が種々の検査によって病状の把握と最も効果的な治療方法を見出すのと同じように、先の点検の結果を加味しながら、目視や指触、打診(ハンマ-等で叩いて打音での判断)あるいはアンケート等によって現状把握をし、最も適した補修材料と修繕方法の選択をして修繕設計書を作り、概算工事費を算出するまでの行為を診断の範囲に含めています。

 
 通常、マンションでは工事を前提として診断を依頼するケースが多いようですが、点検・診断の依頼先については、工事とは独立した立場である建築士事務所等にした方がベターと思われます。

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